大腿ヘルニアの症状と治療



「かん頓」の状態になると、きわめて危険です

 

「大腿ヘルニア」の「かん頓」段階で受診する女性は40%近いともいわれますが、大腿管が短く、かつ強固なために「かん頓」になりやすいそう。驚くことに症状はまったく“無症状”のこともありますが、典型的には腹部の重さ、鋭い痛みが現れます。

 

腹圧が上昇するような動作では、当然、痛みも増加。明らかな腹痛があるときには「かん頓」していることを示す場合もあります。

 

心臓の痛みが原因で病院にいったところ、その痛みは「かん頓」した「大腿ヘルニア」によって引きおこされたものであったケースなど、この疾患の“無症状=無自覚”には注意が必要です。

 

ハイリスク患者の腹痛の場合、なかには鼠径部の診察も行う医師もいるといわれています。いったん腸管が「かん頓」すると整復(手術の1種)を試みても死にいたることがほとんどで、腸閉塞を起こしやすいためすべてのケースが手術の対象に。

 

手術はヘルニア嚢(ヘルニアのう=ヘルニアの固まり部分)の高位結紮(こういけっさつ)・切離と、後壁補強が行われます。最新の医療データでは「かん頓」してからでも4~6時間以内であれば腸管を温存でき、手遅れになりません。

 

重いものをもったり下半身に力を入れたとき太ももあたりに痛みがあるようなら、すぐに病院へいきましょう。